リノベーションのヒント結露とカビを防ぐには
結露とカビを防ぐには
結露とは、住まいの内外や居室間の温度差によって、壁や天井、窓ガラスなどに水滴が付着する現象のこと。特にマンションは気密性が高いため、結露が発生しやすく、カビの原因にもなります。
断熱性能を高めて、住み心地も快適に
築45年以上のマンションに22年間お住まいのご夫婦。建物自体の古さと構造などから結露やカビ、ニオイなどが発生し、いくら掃除をしてもきれいにならず。1階のため冬の寒さは耐え難く、引っ越しも考えておられるほどの状態でした。
一番の課題であった「結露・カビ」を解消するため、住まいの構造そのものから改善するスケルトンリノベーションを採用。壁の内側や床下も含め外気に接する面には温度差を軽減する断熱施工を行い、24時間換気口を随所に設置しました。
とりわけ結露に困っておられたリビングは、日当たりも風通しも悪く、湿気がこもって結露が起こりやすい環境でした。そこで、窓側にある2部屋のうちひとつをなくしてリビングダイニングを拡大。通風と採光の確保に断熱効果も加わって、明るく暖かい空間に生まれ変わりました。
リノベ後の居心地の変化に、奥様も驚くことばかり。「リビングはもちろん玄関側の部屋の結露も出なくなり、暖かさも劇的に向上。本当に快適になりました」
結露・カビ対策のポイント
●断熱性能を高める
例えば、断熱作用の高い木製などの器に、冷水を入れても水滴は付着しません。住まいにも外気に接する面に断熱材を施すことで、室内側の壁面が冷えなくなり、外気との温度差が軽減されて結露が発生しにくくなります。
●風通し・換気
押入れやクローゼットなどの収納、壁の凹み、キッチンの隅といった風通しの悪い場所は結露が起こりやすいポイント。暖かい部屋と暖房していない部屋の間仕切りにも発生することがあります。風通しを改善したり、24時間換気をしたりして空気の流れを作るのも有効です。
●間取り
きちんと断熱されていないと、マンション北側の壁は結露が発生しやすいため、収納スペースや寝室などを設けるのは避けたほうが無難です。
結露やカビを放置しておくと、住まいの耐久性や価値を低下させたり、健康面のトラブルを招いたりするおそれもあります。 快適に住み続けるためにも、早めの対策をおすすめします。
◆この他にも、リノベーションに成功されたお客様の実例を事例集で紹介しています。